Melancolia Storytelling

トロワ












むかし、ラティーナ
という中南米音楽を
紹介する雑誌を
よく買っていました。

そこに紹介されている
音楽を勝手に想像するのが
楽しかった。

中南米音楽の魅力は
まだその中に呪術が
残っているから。

ギターや声を空気に響かせるときは
いつも、なにかの呪術の
煙りや炎や太鼓の音を
立ち上げようとして
響かせています。


優れた音楽には、
みんなその中に
得たいの知れない呪術がある。

ストーンズにもビーチボーイズにも
大森靖子にも。


呪術、呪いと解放。

その深く暗く豊かななにかに
繋がれるよう、
極力、謙虚な気持ちで
うたっています。


トロワは、
南米の疲れた詩人に、
下手なギターとかすれた声で
最果てのがらんとした
食堂の隅でうたって欲しい。


鳥の瞳、海が溢れ

とか、

紫陽花の情熱が
潮騒に引火する

とか、うたって欲しい。











lyric:


トロワ 三つ数え息を吸って

トロワ 鳥の瞳 海が溢れ
真夜中になれば
青いプラットホーム
六月の寝台車
チケットは
月の光で燃やしてしまおう




トロワ 三つ目の駅は真夏
トロワ 湖の眠りは深く
毒を持つ蔦の葉は
ほかに愛し方を
知らないから今夜も
愛しい
蝶を抱きしめ燃やしてしまう



トロワ 10年が三回過ぎて
トロワ 今日は何度目の幸運?
紫陽花の情熱が
潮騒に引火する
青白い炎
ひろがって
海一面が燃えあがっている


















[PR]
by melancolia_at | 2014-06-28 18:17