Melancolia Storytelling

素敵な落雷を聞きながら あたたかく雨を待った






note:


中学の夏、夏の部活の前半が終わった日、
夕方、髪を切りに行って帰ってきて
ラジオを聞いていた。

外の空模様は不穏で、気温も下がり、
間もなく夕立がやってきた。

部活が一段落して、髪を切って、夕立がきて、
心地よい疲労感のままラジオを聞いていた。

ラジオでは落語をやっていた。
落語に興味があったわけではないけど、
その演目のある部分から、引き込まれた。

それは、噺家が噺の中の夕立を描写するところだった。

よく覚えてないが、サーーーーー、と雨がふってきた
というようなことを言った。
その、サーーーーー、の発声の情感から、
一気に景色があたまの中に浮かび上がってきた

小さなお堀端、暗く陰った空から
斜めの細い線のような雨がさーーーとやってきて
お堀端の柳の木がいっせいに揺れる。。。

それ以来落語をよく聞くようになったが
落語というジャンルが好きになったわけではなく、
風景が浮かび上がるのが好きだった。

風景が浮かび上がれば、
それが、音楽だろうが、文学だろうが、落語だろうが、
ジャンルの名前はなんでもよかった。

それから、10年後くらいにこの曲をつくった。
そのとき組んでいたバンドで演るためにつくった。

さらにそれから15年後くらいに、
ガレージバンドでこの曲を録音した。

その間、ずっと、空は不穏で、草木はざわめき
素敵な激しい落雷がとどろいている。


つくるのではない。

自分の中にある圧倒的な情感の風景を
描写するだけ。









lyric:

めくるめく夏の夕闇が
冬の上空で凍り付く

わけいる胸の奥深く
月を映した湖

素敵な落雷を聞きながら
あたたかく雨を待った


その時、太陽はまばたき
そのすきにすべては盗まれた

オリーブの林が風に騒ぎ
はじまりと終わりが訪れる

素敵な落雷を聞きながら
あたたかく雨を待った





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by melancolia_at | 2014-08-03 03:01