Melancolia Storytelling

スモモとスピカ











note:

スモモとスピカは、いつも仲良し。
島で暮らしている。

ペリカンのくちばしのような
山百合のつぼみを見つけたり
ネックレスのような
明け方の大雨のあとの蜘蛛の巣を見つけたりする。

今日もスモモとスピカは仲良し。
パイナップル畑のあぜみちを
豊穣で放蕩な島の風に吹かれながら帰るところ。
手には、図書館で借りてきた図鑑が一冊づつ。
鳥の図鑑と植物の図鑑。

スモモとスピカにとって世界は
ほどいていないプレゼントみたいに新しい。
夏は気が遠くなるほど永い。

そして、スモモとスピカは
世界をほどいたりしない。
永い夏のあぜ道でただ風に吹かれている。







lyric:

スモモとスピカ
山百合のつぼみ
夏がふくらむ
ペリカンのくちばし


スモモとスピカ
体育館のピアノ
がらんとラヴェル
ひんやりシベリウス


スモモとスピカ
明け方の大雨
あがったあとは、
蜘蛛の巣のネックレス


スモモとスピカ
パイナップルの畑
図鑑を二冊
図書館の帰り道


スモモとスピカ
月だけの海で
ぷかりと浮かんで
あのうたを思い出す








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by melancolia_at | 2014-08-17 01:37